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社会福祉法人の理事長をやっております。日々、思うこと考えることを書いていきたいと思います


by rakuseikai

美術検定

 最近漢字検定が世間を賑わしている。
 芸能人が学生の頃に勉強しなかったトラウマからなのか、やたら漢字を試すクイズ番組が多く、しかも本当ならできそうもない芸能人が、漢字検定○級なんてもっていたりして、なんであんなに夢中になってんの?みたいな漢字、いや感じやね。
 また、クイズ番組ったって、よーく考えてもみたくないけれど、考えてみれば、クイズほど企画する側がイージーに作れて、時間をつぶせる番組はないと思うほど、意味もなく、またドラマ性もなく、ただただ、できる、できないだけの面白み追求だけで企画される低級番組なはずなんだけれど、ね、これが最近多い。
 そーやこーやで、あんなに立派にビルまでたって、公益法人らしいけれど、漢字検定をこれだけヒットさせた本人は、お金をがっぱり私物化して逮捕されてしまいました。今年の漢字なんてどこか、京都のお寺に書かせて出すのも、もう定着したけれど、今年は漢字検定の社長が捕まったから、「捕」という字にでもするつもりかな。
 ところで漢字もいいけれど、美術検定というのもある。
 公式テキストをもっているけれど、例えばあのエジプト美術。いっつも真横ばかりみているやつ。あれは人のために書いているのではなく、王様の魂が死後も生き続けるのを助けるために書かれているものだそうです。
 太陽神アラーの子だといわれているエジプト王は、この世で生を終えた後も、その魂は神々のもとにのぼっていき、永遠に生き続けると信じられた。したがって死後もその遺体を永遠に保つためにピラミッドが作られ、再び魂が戻ってくるときのために、死んだ体を乾燥させてミイラにすることが考えられた。しかも死後も王様が困らないように、ピラミッド内部に召使や食べ物を描いた。永遠に仕えるためにはどの人間も、どの部分もその形は人目でわかり、完全でなくてはならない。だからあのように腕と足は横向きなのに、顔や体は正面を向いているということです。
 美術検定なんて知らなかったから、たぶんこれではビルはたっていないかな。でも漢字よりはもっといい気分になれると思うんだけれどね。美術検定は美術の知識・教養を高め、鑑賞力を養いつつ積極的にアートに係る人材を育成するプログラムとして2003年から実施してきたアートナビゲーター検定が2007年より名称変更したものだそうです。
 なんだあまだ二年目かあ。
 1級になると美術館と協力して活動したりするらしいね。第二の人生にはいいんじゃない。
 人間50になったら、五木寛之の林住期だから、新しい自分の人生を歩むのもいい。どうですか?
 
by rakuseikai | 2009-02-12 09:38